日々の作業日誌
非常ベル誤作動事例(福島市)
皆さんこんにちは
点検班の氏家です。
点検班からはいつもの誤作動事例です。
今日は「感知器は誤作動したのに、ベルが作動しなかった事例」
これは危険です。
内容
福島市内のお客さまで点検時の事です。
防災担当の方から 実はっ・・・誤報が発生したんだが・・・!!とのこと。
・感知器の誤作動はあったが非常ベルすべてが鳴らず誤報発生に気ずくのが遅れた。
・警備を依頼している警備会社の担当者が緊急出動してきたとのこと。
調査
早速 原因を調査開始 あっ・・受信機の地区音響装置(ベル回路)用ヒューズ(1A)1本が
切れてました。
ベルは全部で12個設置されてます。 ベル1個約30mA流れ×12個ですから
起動中には約360mA流れますが、起動時の瞬時には約3倍程度の負荷荷電流が流れます。
つまり、瞬間的に容量オーバーしてしまったんですね。
非常ベルは設置されてから20年近くなりますので経年劣化も加わりスムーズに動作
しない物も見受けられる事や、ヒューズも10年近く交換された記録が無い等
機器の経年劣化や起動時の過負荷電流が重なったのが原因と思われます。
対応
地区音響装置のヒューズは予備品と交換して復旧致しましたが、
お客様にはコレを機会にベルの交換をお願いしました。
新しいベルは省エネタイプです。
点検時は正常に作動したのに、本当の火災時に作動しなかったでのは
人命を守ることができません。
このような事例を情報公開することで、防災意識の向上に繋げていきたいです。